手を摺らせて使うことから「手摺り」と呼ばれる手すり。
しかし、実際の使用では手を摺らせるだけでなく、「握る」という動作がなされています。
当り前のことですが、手すりを握る時は「握りやすい」「滑りにくい」ということが求められています。最近の手すりは、ヒートショック対策や握り心地を重視し、樹脂を被覆した商品が主流になっています。しかし、これらは取付ける場所によっては耐久性において適さないことがあります。
たとえば温泉。温泉はその泉質によって被覆した樹脂が侵されることがあります。
また、プールや浴場など消毒剤を使用する場所も同様のことが言えるため、これらの多くはステンレス製の手すりが設置されています。
しかし、ステンレス製の手すりは樹脂を被覆した手すりに比べると、「滑りやすい」という問題があります。
そこで私たちは、人の「握る」という動作と手すりの「形状」に着目し、握りやすくて滑りにくい【ステンレスグリップ手すり】を開発しました。
【ステンレスグリップ手すり】は握った時に力が入りやすく、滑りを抑える効果が高い凹凸形状になっています。
なお、材質はSUS304を使用していますので、温泉やプールなど高い耐久性を求められる場所はもちろんのこと、駅や公園といったパブリックスペースだけではなく、電車・バスなどの車輛用の手すりとして様々なシーンで幅広く使用することができます。
使用するパイプはSUS304のため、耐腐食性においてもSUS304の性能となります。そのため、泉質や薬品の種類によっては腐食する場合があります。